1月(睦月)の上生菓子
1月(睦月)の上生菓子
①福寿草(ふくじゅそう)
大納言かの子豆と挽茶色新挽粉をのせて、『福寿草』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
福寿草は、春一番!新年を祝う花で福を招く縁起の良い花として親しまれてきたした。
足元に黄金色に咲く姿は、一番寒い季節なのに暖かさを運んでくるような気持ちにさせてくれます。
黄色キントンソボロを使い、緑の新挽粉で葉を表し、縁起の良い『福寿草』を表しました。
②雪の華(ゆきのはな)
梅餡包みの白雪平餅を、白と水色ぼかしの練切で巻いて、雪の結晶の印と型抜きをのせ、南天を付けて『冬の風景』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
雪は、六角状に結晶するので『六花』とも言われています。
雪が降ると”しんしん”と音もなくと言いますが、物音のしない真夜中に耳を澄ますと雪の音が聞こえるように思え神秘的な風景を見せてくれます。
冬の静かな風景を雪平餅に練切餡を巻いて、アクセントに南天の実をつけて表しました。
③山椿(やまつばき)
薄紅色と白煉切のボカシで『椿の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
深緑の葉かげに、ちょこんと顔を出したように咲き、その周辺だけは冷たい木枯らしをも避けて通るかのように、暖かく咲いている姿を見せてくれる椿の花は、とても心が癒されます。
椿の花を煉切餡を使い、葉とシベを付けて表しました。
④春告鳥(うぐいす)
若草色と白煉切のぼかしで『うぐいす』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
うぐいすの初音は、早春で『梅にうぐいす』と言うように、梅の花が咲き始める頃、人里近くで鳴きはじめます。
さえずりが整うのは、三月くらいですね。
春の深まりとともに、山へ帰って巣作りをはじめます。
早春のうぐいすを煉切餡を使い、今年は羽根を休めている春告鳥(うぐいす)を表しました。
⑤東風(こち)
煉切のひもで暖かな風を表し、梅一厘を咲かせて『初東風(はつこち)』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
1月から2月上旬くらいまでは寒さが一番厳しい季節ですが、東からの吹く風は『春の到来』を思わせ、暖かく心を和ませてくれます。
とら豆かの子を使い、煉切のひもで暖かな風『初東風』を表し、梅一輪、咲かせました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
お問い合せ
フリーダイヤル
0120-882638
https://www.kuradukuri.jp/mail.php
2015年・お正月の上生菓子。
2015年・お正月の上生菓子。
※松の内までのお正月限定販売の上生菓子です。
①栄松(さかえまつ)
小倉餡包みの大納言かの子豆です。
氷餅と松の型抜きをのせて『栄松』を表しました。
和菓子職人:石井光一
▼職人のコメント
おめでたい席には欠かせない『三友』。
その中でも松は、寒い冬にも耐えて常緑で長寿のシンボルとされてきました。
松を大納言かの子豆を使い、老松を型取り常緑の松を添えて、今年も栄えることがたくさんありますようにと願いを込めて『栄松』を表現しました。
②若竹(わかたけ)
柚子餡包みの若竹色雪平餅です。
粉末オブラートをまぶし、白手亡かの子豆と縁起の良い赤笹をのせて『若竹』を表しました。
▼職人のコメント
竹は、萌芽力・成長力が物凄くあり、商売・家族など色々な繁栄に繋がるとして、古くから慶祝の儀にふさわしく、おめでたい席には欠かせない竹です。
雪平餅を使い、白手亡豆と縁起の良いとされる赤笹をのせて『若竹』を表現しました。
③福梅(ふくうめ)
薄紅色と白煉切のぼかしで、紅梅の花をのせて『梅の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼職人のコメント
冬の寒さにも耐えて、どの花よりも真っ先に春の訪れを知らせてくれて香しく咲き、おめでたいと人々に親しまれてきた梅の花。
梅の花を煉切餡を使い、さじ切りをして梅の花を型取り、紅色の紅梅をのせて香り華やぐ梅を表現しました。
④干支『乙未』(きのとひつじ)
黄味餡包みの淡小豆色練切餡に、白キントンソボロを付けて『未(ひつじ)』を表しました。
和菓子職人:石井光一
▼職人のコメント
2015年の干支は『未(ひつじ)』です。
干支の未の由来は、おだやかな性格で群れをなして生活しているところから家族の安泰を示し、いつまでも平和に暮らすことを意味しているそうです。
そんな心優しい未(ひつじ)をキントンソボロを使い、可愛らしく仕上げました。
⑤お題『本』(ほん)
一番挽き皮むき餡包みの薄黄色薯蕷饅頭です。
ハートの型にして、本を読む前のワクワク・ドキドキ感表し、本と金箔を吹き付けて宮中歌会始めのお題『本』を表しました。
和菓子職人:石井光一
▼職人のコメント
2015年の宮中歌会始めのお題は『本』です。
上生菓子で「本」を表すということで、悩み考えましたが、好きな本を読む前のドキドキ感やワクワクとした楽しみ感といった気持ちを表したいと思い、薯蕷饅頭でハートを型取り本を揃え金箔を吹き付けて、本を読み終えた時のトキメキ感を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
お問い合せ
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https://www.kuradukuri.jp/mail.php
12月(師走)の上生菓子。
12月(師走)の新作上生菓子が決まりました。
①冬至柚子(とうじゆず)
黄色と薄黄色キントンソボロで柚子餡を包み、ヘタと葉を付けて『柚子』を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
12月は、クリスマスに目を向けがちですが、和のイベントの『冬至』も大切な行事です。
栄養価の高いカボチャを食べたり、柚子湯に入り、風邪を予防し邪気を払う。
冬至の柚子湯にはかかせない柚子を、中餡は柚子餡を使いキントンソボロにヘタと葉を付けて表現しました。
②雪だるま(ゆきだるま)
白中割餡包みの白雪平餅です。
雪の結晶の焼き印を押し、マフラーを巻いて『雪だるま』を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
今年の1月、2月頃は関東地方でも大雪が降りましたが、例年ではあまり大雪が降らないので、雪が降り積もると、気持ちがなんだかワクワクしました。
子供の頃に楽しく作った雪だるま。
そんな、雪の記憶を思い出されます。
雪の日の楽しい思い出。
雪平餅を使い、マフラーを巻いて雪だるまをおつくりしました。
③寒椿 (かんつばき)
薄紅色と白煉切餡のボカシで『椿の花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
冬の時期に咲く花は数少ないですが、一年の中で最も寒い時期に咲く花が『椿』です。
『山茶花』と見分けがつかない位、二つの花はよく似ていますが、『椿』の花は、八重咲きでとても可愛らしく咲きます。
冬のもっとも寒い時期に咲く『椿』の花を煉切餡を使い、シベを付けて表現しました。
④サンタクロース
本紅色と白煉切餡のボカシで聖夜の使者『サンタクロース』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
クリスマスは、一年の中で最も大きなイベントとなっています。クリスマスの夜には、パーティーなど開き楽しい夜となり、子供たち寝静まった頃に遥か遠い北の国からトナカイのソリに乗った聖夜の使者はやって来ます。
クリスマスの夜の使者。サンタクロースを練切餡を使いおつくりしました。
⑤水仙花 (すいせんか)
黄味餡包みのうぐいす豆かの子です。
煉切餡で陽射しと花をつけ、日当たりの良い庭に咲く『水仙』を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
水仙の花は、早咲き・遅咲きがあり、正月前から4月下旬頃まで咲く品種があり、長い期間にわたり見ることができます。
別名『雪中花』ともいい、雪の中でも春の訪れを告げてくれます。
うぐいすかの子豆を使い、煉切餡で暖かな陽射しと花を添え、庭先に咲き始めた『水仙の花』を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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11月(霜月)の上生菓子。
11月(霜月)の上生菓子が出来ました。
①落葉焚(おちばたき)
黄色・朱色・朱紅色キントンソボロで小倉餡を包み、枯葉をのせて『焚き火』を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
昔は、枯葉や小枝などを集めてきて、暖をとるために焚き火の風ありました。
そこに、さつま芋を入れて焼き芋にしたりして楽しかった思い出があります。
いつまでも残したい焚き火の風景を三色のキントンソボロを使い『炎』に見立てて表現しました。
②水辺の銀杏(みずべのいちょう)
うぐいす餡包みの草色雪平餅です。
氷餅を塗し、錦玉を流して水辺に落ちた散銀杏を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
晩秋に差し掛かると、きれいに紅葉していた葉などが散り始めて、寂しい気分なりますが、秋の澄み切った水辺に目をうつすと黄色に色づいた銀杏の葉が散って水辺がとても幻想的な風景となります。そんな風景を雪平餅を使い、表現しました。
③山茶花(さざんか)
薄紅色練切餡で葉とシベを付けて『山茶花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
晩秋から初冬にかけて咲く花は少ないですが、中でも『山茶花』は誰もが知っている花ですよね。
昨年は山茶花の花全体を表しましたが、今年は練切餡使い、花びらを可愛らしく表現しました。
④残菊(ざんぎく)
一番挽き皮むき餡包みの薯蕷饅頭です。
真ん中を窪ませて縁を焼き、シベを付けて菊花を模りました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
上生菓子5品を作った時に、最後に作ったのが残菊です。5品バランスを考えた時に花が少ないと思い、残菊をおつくりいたしました。
晩秋を彩った菊は、やがて枯れてしまいますが、その移り変わりには心惹かれるものがあります。秋の風情のある菊花を薯蕷饅頭で表現しました。
⑤木枯らし(こがらし)
白中割餡包みのトラ豆かの子です。
練切の紐で北風を表し、つたの葉を付けて『木枯らし舞う』風景を表しました。
和菓子職人:石井光一
職人のコメント
木枯らしは、文字通り『木を枯らす』意味で、春はその訪れを知らせる暖かい強風を春一番と言いますが、北西の冷たい季節風で、その年はじめての強風を『木枯らし一号』と言います。
木枯らし一号が吹く風景をトラ豆かの子を使い、北風に吹かれて、つたの葉が舞っている感じを表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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10月(神無月)の上生菓子。
10月(神無月)の上生菓子が出来ました。
①栗拾い(くりひろい)
小倉餡に半栗を付け、草色と小豆色キントンソボロで包み『イガ栗』を表しました。
和菓子職人:石井光一
▼和菓子職人のコメント
真夏に青々としていたイガ栗が秋になると、だんだんと茶色っぽくなってきて、それが落下します。
落下したイガの中から大粒に育った栗を、みんなで拾いあった楽しい思い出が蘇ってきます。
楽しい思い出のイガ栗を半栗をつけて、キントンソボロで表現しました。
②実りの秋(みのりのあき)
柿餡包みの柿色雪平餅です。
粉末オブラートを塗し、ヘタを付けて柿を模りました。
和菓子職人:石井光一
▼和菓子職人のコメント
夏の時期のイガ栗と同様に、まだ小さく青々とした青柿もとても風情がありよいのですが、やはり柿色にたわわに実った秋の柿が一番ではないでしょうか。
そんな実りの秋の柿を雪平餅を使い柿餡を包み、粉末オブラートをまぶして
ヘタをつけて仕上げました。
③乱菊(らんぎく)
薄紅色と白練切のボカシで『菊花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
▼和菓子職人のコメント
菊の花は、一年中見られるようになり季節を問わない花となりましたが、
秋には菊花展などが盛大に開催されるように、本来は秋の花です。
菊には、数多くの品種があり、香りもほのかに清々しいです。
練切餡を使い、今年はちょっと豪華な菊花を表しました。
④感謝祭(かんしゃさい)ハロウィン
山吹色と挽茶色練切のボカシでカボチャを模り、顔型をつけて
『ハロウィンのかぼちゃ』を表しました。
中餡は、かぼちゃ餡です。
和菓子職人:石井光一
▼和菓子職人のコメント
今では、ハロウィンは年中行事のひとつとなりましたね。
秋になると色々なお店でハロウィンに関する商品が置かれ、街中がとても賑やかになり、楽しい気分になりますね。
可愛いハロウィンかぼちゃを練切餡を使い、かぼちゃ餡を包み『かぼちゃのお化け』を仕上げました。
⑤流れ紅葉(ながれもみじ)
白餡包みの白手芒かの子です。
小豆と白色の帯を巻いて水流を表し、山間の川に流れる紅葉を表しました。
和菓子職人:石井光一
▼和菓子職人のコメント
秋の景色を表現しようと思い、直感で思い浮かんだのが黄色・朱紅に染まった紅葉と秋の澄み切った水の流れでした。
土台は白手芒かの子豆を使い、練切製の帯で川の流れを紅葉した楓の葉を付けて風情ある秋の澄み切ったゆるやかな川に紅葉が流れ、『流れ紅葉』を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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9月(長月)の上生菓子
9月(長月)の上生菓子
①初秋(しょしゅう)
小倉餡包みの草色と黄色練切のキントンソボロです。
楓の葉をのせて、色づき始めた野山を表しました。
和菓子職人:石井光一
『暑さ寒さも彼岸まで』と、昔の人は良く言ったもので、
最近は9月になっても暑い日が続きますが、朝夕は涼しく
秋の気配を肌で感じられるようになりました。
野山も青々とした緑から黄色へ・・・
黄色から紅色へと変わっていきます。
まだ、紅色には早いですが、黄色に色づき始めた野山を
キントンソボロで表現しました。
②月夜(つきよ)
柚子餡包みの黒すり胡麻入り雪平餅です。黄色羊羹を流し、
うさぎを添えて『名月』を表しました。
和菓子職人:石井光一
十五夜は、本来は『満月』のことですので、年に12回から13回めぐってきます。
特に、旧暦の8月は、1年の中で最も空が澄み渡り、月が明るく美しいので
観月の宴が開催され、収穫祭としても親しまれるようになりました。
十五夜のきれいな満月を雪平餅を使い、羊羹を流し込んで表現しました。
③秋桜(こすもす)
薄紅色と白練切のボカシで『秋桜の花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
夏の終わりから、秋のかけて咲く秋桜。
あきさくらと書くように、花びらが薄く桜の花にどことなく似ていますね。
高さ2メートルにも達する花茎の先から、色彩豊富な可愛らしい花が咲く姿は
風情があります。
秋桜の花を煉切餡を使い表現しました。
④夕映え(ゆうばえ)
橙色練切餡で黄味餡を巻き、トンボの印と黄色氷餅を塗して
『夕焼け風景』を表現しました。
和菓子職人:石井光一
夕焼けの空は、一年を通じて見ることができますが、晩夏から初秋にかけてが
とりわけ壮大で一番きれいに見られる時期ではないでしょうか。
橙色と黄色のコントラストがとても綺麗で、夕焼けの下では『トンボ』が
楽しそうに飛んでいる風景を表現したく、黄味餡に練切を巻いて仕上げました。
⑤野菊(のぎく)
小豆皮むき餡包みの大納言かの子豆です。
赤紫色の菊花をのせて、野菊を表しました。
和菓子職人:石井光一
9月9日は、重陽の節句と言って、『菊花の節句』です。
3月3日の桃の節句・5月5日の端午の節句などは有名でお祝いを
しますが、重陽の節句はあまり知られていないのが現状です。
もっと、皆様に知っていただきたいと思い・・・
大納言かの子豆を使い、野原に咲き始めた菊花を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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8月(葉月)の上生菓子のご紹介
8月(葉月)の上生菓子
①里の萩(さとのはぎ)
小倉餡包みの草色と白煉切のキントンソボロです。
本紅色新挽粉を散らして『夏萩』を表しました。
和菓子職人:石井光一
萩の花は、秋の七草のひとつです。9月頃に蝶形の花を総状につけます。
山地など、秋の到来が早いところでは、夏の間に早々と咲くものを
『夏萩』といいます。
草色のキントンソボロで、萩の葉が青々と茂っている様子を表し、
本紅新挽粉をかけて『萩の花』に見立てました。
②涼やか(すずやか)
白中割餡包みの黒すり胡麻入り雪平餅です。
水色錦玉を流し、朝顔の葉を付けて、涼やかな『井戸辺』の風景を模りました。
和菓子職人:石井光一
8月は、一年を通して一番暑い季節です。
涼を求めて、水辺に出かけることも多くなると思います。
涼水の中でも、一番冷たい水が地下から湧き出る井戸水で、
夏の暑い季節の涼しげな井戸辺の風景を雪平餅を使い、涼感たっぷりに
仕上げてみました。
③紅芙蓉(べにふよう)
薄紅色と白煉切のボカシで『芙蓉の花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
芙蓉の花は、晩夏から初秋にかけて淡紅色の10センチほどの
五弁の花を咲かせますが、一日で萎びてしまいます。
まれに、白花もあり『白芙蓉』といい、はじめは白色から紅色に変わる『酔芙蓉』の
八重咲きもあるそうです。
可憐に咲く芙蓉の花を煉切餡を使い表現しました。
④桔梗(ききょう)
紫色と白煉切のボカシで、『桔梗の花』を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
萩の花と同じように、桔梗の花は、秋の七草のひとつです。
秋の七草という位ですから、秋に咲くイメージがありますが・・・
開花時期は夏です。
夏の暑い時期に咲く紫色が涼やかな気持ちにさせてくれます。
そんな、桔梗の花を煉切餡を使い表現しました。
⑤晩夏(ばんか)
黄味中割餡に半栗を付けて『栗かの子』に仕上げました。
赤とんぼと氷餅を塗して、秋の近づく『晩夏』を表しました。
和菓子職人:石井光一
最近では、猛暑と呼ばれる暑さですが、下旬ともなると朝晩は涼しくなり
なんとなく秋の気配が感じられます。
そんな風景を表現したく、栗かの子を使い『初茜』と『氷餅』で涼しげな
風を表し、夏惜しむ晩夏を仕上げました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
お問い合せ
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7月(文月)の上生菓子が決まりました。
7月(文月)の上生菓子が決まりました。
①海の日(うみのひ)
小倉餡包みの水色とすり胡麻入り白色のキントンソボロです。
カニをのせ海辺の風景を表しました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
梅雨も明けて、夏真っ盛りの季節となりました。
7月1日頃に、各地の海水浴場で安全を祈って「海開き」の行事が行われます。
7月20日は、海の日。
国民の祝日になっていますね。
水色と、すり胡麻入の白キントンソボロで、海と砂浜を表し・・・
カニを乗せて、夏本番の海辺の風景を表現しました。
②朝顔(あさがお)
白中割餡包みの白雪平餅です。
薄紅錦玉を流し、葉を付け『朝顔の花』を模りました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
夜明けとともに咲き始める朝顔は、暑さにも負けずに涼しげに
花を咲かせ心が癒されますね。
茎と葉も青々と茂り、涼しげに咲く朝顔の花を引き立てます。
朝顔の花を雪平餅を使い、窪みに錦玉を流し葉を付けて
朝顔の花をお作りしました。
③河原撫子(かわらなでしこ)
薄紅色と白練切のボカシで『撫子の花』を模りました。
中餡は小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
撫子の花は、『撫でし子』と語彙が通じることから、しばしば子供や
女性に例えられています。
代表例が女子サッカーの『なでしこジャパン』などではないでしょうか。
可愛らしく純情可憐に咲く花『なでしこ』を煉切餡を使い、表現しました。
④向日葵(ひまわり)
黄色と白煉切のボカシで、夏空に大輪を咲かせる『向日葵』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
私が数ある花の中で、一番好きな花は『向日葵』です。
うだるような暑い時期に、夏の青空と太陽に向かってたくましく咲く姿を
見ると元気がもらえます。
そんな向日葵を煉切餡を使い、大輪の花を咲かせてみました。
⑤星祭(ほしまつり)
柚子餡包みのうぐいす豆かの子です。
うぐいす豆で『笹』を表し、氷餅の天の川にのせて『七夕』を表しました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
七夕は、年に一度の天の川の両岸にある彦星と織姫とが橋を渡り、
相合する星を祭る行事です。
うぐいす豆かの子を使い、うぐいす豆の緑で葉竹を・・・
水色氷餅で、天の川を・・・
星をつけて・・・
夏のきれいな夜空を流れる流れ星を表し、七夕を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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6月(水無月)の上生菓子
6月(水無月)の上生菓子
6月(水無月)の新作上生菓子が決まりました。
①雨あがり(あめあがり)
小倉餡包みの若草色と白色のキントンソボロです。
錦玉を乗せ、雨あがりの風景を表しました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
6月の季節は、一年の中で雨が最も多く降る梅雨時期に入ります。
気温も高くなり、不快感も高まりますが・・・
雨があがり、太陽が顔を出し、草や葉についた雨粒が陽の光に輝いている様は、
気分も晴れやかにしてくれます。
キントンソボロを使い、雨あがりの風景を表現しました。
②びわ
びわ餡包みの雪平餅です。
吹きつけで質感を出し『びわの実』を模りました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
びわは、5月下旬から6月下旬頃が出荷時期で、初夏を告げる代表的な果物です。
花や果実が寒害を受けやすく、温暖な地方でしか栽培出来ませんので
千葉県の安房地域が栽培の北限だそうです。
雪平餅を使い、初夏のびわを可愛らしく表現しました。
③蓮花(れんか)
薄紅色と白煉切のボカシで『蓮の花』の蕾を模りました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
蓮の花は、池・沼・水田などに栽培されていて、盛夏になると水上に花茎を伸ばし、
淡紅・白色など、大きな花が開きます。
くらづくり本舗・第三工場の近くにある伊佐沼にも立派な花を咲かせてくれます。
是非、蓮花が咲く頃に行かれてみてはと言う想いを込めまして、
煉切餡を使い、表現しました。
④四葩の花(よひらのはな)
紫色と白練切のボカシで、シベと葉を付けて『紫陽花の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
梅雨時期に咲く代表的な花と言えば、紫陽花ですね。
紫陽花は、花の色が開花から日が経つに従って徐々に変化します。
また、花びらに似た蕚(がく)が4枚であることから、四葩とも呼ばれます。
紫陽花の蕚(がく)を練切餡を使い、四葩の花を表現しました。
⑤せせらぎ
白中割餡包みの白手芒かの子です。
水色淡雪羹で『せせらぎ』を表し『撫子』の花を添えました。
和菓子職人:石井光一
◆和菓子職人のコメント
梅雨時期は、雨の多季節で、そのような雨の多い季節だからこそ、
水量も豊富となり、清らかな水の流れを作ります。
涼を求めて川や泉などに行きますと、せせらぎの涼しげな音が聞こえます。
白手芒かの子豆を使い、清らかな水の流れを淡雪羹で表し、傍らに
撫子の花を添えました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
お問い合せ
フリーダイヤル
0120-882638
5月(皐月)の上生菓子
5月(皐月)の上生菓子
①五月晴れ(さつきばれ)
小倉餡包みの水色キントンソボロです。
氷餅を塗しツバメを乗せて、爽やかな五月晴れの風景を表しました。
◆和菓子職人のコメント
初夏の季節となる五月は、一年を通じて過ごしやすく、爽やかな風が吹く抜けて
空気がとってもかぐわしく感じられます。
五月の気持ちよく晴れた青空に、渡来したばかりのツバメが気持ちよく飛んでいる
風景をキントンソボロを使い、表現しました。
②新緑(しんりょく)
柚子餡包みの雪平餅です。
楓の焼き印と煉切の帯、うぐいす豆を付けて若葉と新緑の山並みを表しました。
◆和菓子職人のコメント
桜色も終わり、葉桜となるように色々な樹木に若葉が萌え出します。
その青々とした風景が、明るさ・やわらかさ・みずみずしさとなり
爽やかな気持ちにさせてくれます。
新緑の風景を雪平餅を使い、楓の焼き印に緑の帯とウグイス豆を配置
して『緑』の山並みを表してみました。
③野ばら(のばら)
薄紅色と白練切のボカシで『バラ』を模りました。
中餡は小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人のコメント
ばらの花は品種改良されて、一年中見られる花となりましたが本来の最盛期は、
初夏となります。
煉切餡を使い、サジ切りをして葉を配置しました。
5月11日の母の日には、カーネーションなどと一緒に、是非!お使いになって
いただけたらと、想いを込めて『バラの花』をお作りしました。
④花菖蒲(はなしょうぶ)
紫色と白煉切ぼボカシで、菖蒲の押型と葉を乗せて『菖蒲』を表しました。
中餡は黄味餡です。
◆和菓子職人のコメント
葉が菖蒲の葉に似ていて、美しい花をつけるところから名付けられた
花菖蒲は、菖蒲湯に使われる菖蒲とは別ですが、鮮やかな紫色で
気分をリラックスさせてくれます。
花菖蒲を煉切餡を使い、型押と葉を配置して表現しました。
⑤淡紅牡丹(あわべにぼたん)
白餡包みのとら豆かの子です。
薄紅色を巻いて、庭石に落ちた『牡丹』の花びらを表しました。
◆和菓子職人のコメント
牡丹は、初夏を代表する花です。
香り高い大型の美しい花が開き、中国では『神の花』とも呼ばれるそうです。
埼玉県では、東松山市のぼたん園が有名で、驚きを憶える位の立派な花々が
見られます。
牡丹の花をとら豆かの子を使い、庭石に見立てて庭石に落ちた風情ある
牡丹の花びらを表現してみました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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