5月(皐月)の上生菓子が決まりました。
5月(皐月)の上生菓子
①五月晴れ(さつきばれ)
柚子餡包みの水色きんとんソボロです。
氷餅でさわやかな風を表し、ツバメをのせて『五月晴れ』の風景を表しました。
▼コメント
五月は、春でもなければ夏でもない『初夏』と呼ばれる季節です。
一年を通して最も過ごしやすい時期ですね。
五月の気持ちよく晴れ渡った青空に、爽やかな風が吹き抜け、渡来したばかりのツバメが気持ちよく飛び回る風景をきんとんソボロを使い、表現しました。
②新緑(しんりょく)
白中割餡包みの淡黄色雪平餅です。楓の焼印を押し、若草色練切を巻いて『新緑』を表しました。
▼コメント
桜の華やかさも、桜が散ってしまうと葉桜となるように、色々な木々に若葉が萌え出してきます。
萌え出たばかりの瑞々しさや明るさの若葉は、見ていて爽やかな気持ちにさせてくれます。
新緑を雪平餅を使い、楓の焼印に緑の帯を巻いて表現しました。
③野ばら(のばら)
薄紅色と白煉切餡のボカシで、サジ切りをして、葉を付けて、野に咲く『ばらの花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
ばらの花は、世界各地に分布する花で、世界中の人々に一番、知られていて愛されている花ではないでしょうか。
一年中、見られるようになりましたバラですが形や色など多種多様で、本当の最盛期は初夏の今頃です。
野に咲く『ばらの花』を練切餡を使い、サジ切りという手法で『ばらの花』をつくり、葉を付けて表現しました。
④花あやめ(はなあやめ)
小豆皮むき餡包みの薯蕷(じょうよ)饅頭です。
紫色を吹き付け、焼印、葉を付けて『あやめの花』を表しました。
▼コメント
あやめは、花菖蒲・杜若と良く似ていて見分けにくいですが、良く見ると『文目模様』があり、ここから『文目(あやめ)』の名が生れ区別が出来ます。
最近、あやめを薯蕷(じょうよ)饅頭で表現していないと思い、今回は、久しぶりに『あやめ』の焼印を押し、紫色を吹き付け、葉をのせて表現しました。
⑤淡紅牡丹(あわべにぼたん)
小倉餡包みの大納言鹿の子です。
薄紅色練切餡を巻いて、庭石に落ちた牡丹の花びらを表しました。
▼コメント
牡丹は、初夏を代表する花で『立てば芍薬、座れば牡丹・・・』というように形容にもなっている気品のある香り高い大輪の美しい花です。
また、中国では『花の神』とも呼ばれているそうです。
牡丹の花を大納言鹿の子豆を使い、庭石に見立てて、庭石に落ちた風情ある牡丹の花びらを表現しました。。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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4月(卯月)の上生菓子が決まりました。
4月(卯月)の上生菓子
①春爛漫(はるらんまん)
薄紅色、黄色、若草色の三色のきんとんソボロで、黄味餡を包みました。
春!真っ盛りの風景を表しました。
▼コメント
春の陽射しが明るく、優しく照り渡った穏やかで光溢れる輝きに満ちた、花々が咲き乱れる様子を三色きんとんソボロを使い表現しました。
若草色で芽吹き始めた緑。
薄紅と黄色は満開に咲き誇った花々。
春!真っ盛りの風景を表現しました。
②せせらぎ
白中割餡包みの白雪平餅です。
大納言かの子豆・桜の花びら・水色錦玉をのせて、せせらぎ聞こえる春の小川を表しました。
▼コメント
冬の間に降り積もった雪が解け、雪解け水となり、やがて・・・サラサラと流れる春の小川となります。
春の小川の浅瀬を流れる水の音。
せせらぎは、とても心地よく落ち着かせてくれますね。
せせらぎ聞こえる『春の小川』を雪平餅を使い表現しました。
③八重桜(やえざくら)
薄紅色練切を使い、八重桜を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
みんなが開花を待ち望んでいる桜の季節がやってまいりました。
咲き始めると華やいだ気分になりますね。4月中旬頃から咲き始める『八重桜』は花びらも多く可愛らしく咲きます。
春爛漫の八重桜を練切餡を使い、表現しました。
④山吹の里(やまぶきのさと)
山吹色練切餡と、白練切のボカシで、シベと葉を付けて『八重山吹の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むきです。
▼コメント
晩春から初夏にかけて鮮やかな黄金色の花を咲かせる山吹の花は、太田道灌の山吹伝説というお話になりました。
山吹伝説の舞台となっとされる越生町の『山吹の里』には約3000本の山吹が植えられていて歴史公園として整備されているそうです。
川越市の花でもある『山吹の花』を練切餡を使い表現しました。
⑤蝶の舞(ちょうのまい)
柚子中割餡包みのうぐいすかの子豆です。
紫色のソボロで『すみれの花』を表し、春の野を舞う蝶を表しました。
▼コメント
蝶の姿・色彩・華麗に飛ぶ様子は、春の風情にとても良く合っていて、春の季題にもなっています。
蝶の舞っている姿をうぐいす豆を使い『春の野』を表し『すみれの花』を添えました。
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3月(弥生)の上生菓子が決まりました。
3月(弥生)の上生菓子。
①菜の花(なのはな)
黄味中割餡包みの若草色きんとんソボロです。
黄色のソボロを付けて『菜の花』を表しました。
▼コメント
菜の花は、野菜(菜っ葉)の花という意味から『菜の花』になり、お浸しや和え物として良く食されます。
よく見かけるのが西洋油菜で、西洋油菜の事を『菜の花』と呼ぶことも多いそうです。
一面に、葉と茎の緑と花の黄色に群生している様は、とても綺麗ですね。
春らしい菜の花をきんとんソボロを使い、表現しました。
②水温む(みずぬるむ)
梅餡包みの黄色雪平餅に、白と水色ぼかし練切を巻きました。
水輪と蝶を添えて『水温む様子』を表現しました。
▼コメント
雪解けした水が、春の暖かさと共に温みはじめて、水の色も明るくなり『春の水』となります。
春の水辺には、植物が芽生え動物達も動き始め、とても賑やかになります。
水温む風景を雪平餅を使い、練切餡で巻き、水輪と蝶を添えて表現しました。
③桃の花(もものはな)
薄紅色と白煉切のぼかしで『桃の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
3月3日は、桃の節句 おひな祭りです。
桃の節句に欠かせない花は、やはり桃の花です。
開花は3月下旬頃なので、ひな祭りには間に合いませんが、春爛漫を思わせてくれる花ですね。
桃の花を練切餡を使い表現しました。
④陽春(ようしゅん)
小豆皮むき餡包みの薯蕷饅頭です。
つくしの焼印を押し、二色の帯を巻いて『陽春』の風景を表しました。
▼コメント
植物が芽吹き、動物達も動き始め『春の喜び』を感じられる季節となりました。
春の喜びの風景を表現したく、薯蕷饅頭を使い、顔を出し始めた『つくし』の焼印を押し、二色の帯で暖かくやわらかな陽射しを表して『陽春』を表現しました。
⑤桜前線(さくらぜんせん)
小倉餡包みの大納言かの子です。
桜色氷餅と桜の花をのせて、桜前線北上中を表しました。
▼コメント
桜の品種はたくさんありますが、開花予想がニュースで扱われるのは『染井吉野』という品種で、色や形も綺麗に咲きます。
大納言かの子豆を使い、桜色氷餅を前線に見立てて、早く咲き始めないかな!と思いを込めて『桜前線北上中』を表現しました。
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2月(如月)の上生菓子が決まりました。
2月(如月)の上生菓子。
①春一番(はるいちばん)
薄紅・黄・白色のきんとんソボロで小倉餡を包み、氷餅をかけて
春を運んで来てくれる『春一番』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
春一番は、季節が冬から春へと変わる時期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことです。
立春から春分までの間に、気温の上昇と共に起こる現象で、『春一番』が吹いたと聞くと、春がもう!そこまで来たな。と感じます。
春一番をきんとんソボロを使い、『もうすぐ春』という感じを表しました。
②雪解け(ゆきどけ)
梅餡包みの黒胡麻すり雪平餅です。
錦玉・雪輪・緑と薄紅のソボロをつけて、雪解けした水辺に芽吹いた草花を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
雪国や山間部などに降り積もっていた雪が、春めいた陽射しや暖かな雪解風などによって解けはじめると、春が待ち遠しくなりますね。
雪解けの風景を雪平餅を使い、雪解け水のまわりに芽吹きはじめた草花と雪の白から青く澄んだ水色に変わってゆく『雪解け』を表しました。
③香梅(こうばい)
薄紅色練切餡を五弁にヘラ目を入れて、白梅・紅梅を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
梅の花は、1月に咲きはじめ、関東地方では2月から3月上旬位が見頃に向かいます。
埼玉県で『梅』と言えば、越生の梅林が有名で様々な品種の花が咲き乱れ、とても綺麗です。
是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。
練切餡を使い、白梅・紅梅を表しました。
④春告鳥(うぐいす)
若草色と白練切のボカシで『うぐいす』を表しました。
中餡は、黄味餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
うぐいすは梅の咲く頃、人里近くで鳴き始めて、初音は2月はじめ頃になります。
そして、さえずりは整うのは、3月頃と言われています。
晩春から晩夏は山へ戻り、巣作りをはじめるそうです。
日本人にもっとも親しまれている鳥『うぐいす』を練切餡を使い、羽を休めているところを表しました。
⑤黄水仙(きすいせん)
白中割餡包みのとら豆かの子です。
若草色練切の帯を巻いて、水仙の花をのせて『黄水仙』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
水仙は、正月前に咲きだす品種もあれば、翌年の4月頃まで咲く品種もあり長期にわたり咲く花です。
中でも、黄水仙は文字通り、黄色い花弁で春に咲く遅咲きの水仙です。
水仙の花を、とら豆かの子を使い、暖かな陽射しの中で咲く姿を現しました。
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2016年1月(睦月)の上生菓子が決まりました。
2016年1月(睦月)の上生菓子。
①初東風(はつこち)
小倉餡包みの水色と白きんとんソボロです。
黄色氷餅をかけて、青空の中に吹く東風を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
1月は、一年のうちで一番寒い時期ですが、東から吹く風は春の訪れを感じさせてくれます。
柔らかな春の訪れを感じさせてくれる東風を水色と白色のキントンソボロで晴れて澄み渡った青空を表し、青空から吹いてくる新年早々の暖かな風『初東風』を表しました。
②梅の香(うめのか)
梅餡包みの白雪平餅です。
薄紅の帯に梅の型を押し巻きつけて、咲き始めたばかりの梅を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
梅の花は、一年の中で一番先に咲く花です。
花の香りもとても良く、お目出度い席には欠かせない花ではないでしょうか。
咲き始めた梅を雪平餅を使い、焼印と根に練切製の帯を巻いて表しました。
③山椿(やまつばき)
薄紅色の白練切のボカシで、山椿を表しました。
中餡は小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
真冬に咲く花は数少ないのですが、椿の花咲く周辺だけは冷たい木枯らしの風もよけて通るかのように、暖かく咲いています。
寒い冬空に咲く椿の姿を見ると、心が温まりますね。
山椿の花を練切餡を使い、葉とシベを付けて表しました。
④福寿草(ふくじゅそう)
黄色練切餡に、緑の練切を三箇所ボカシでしぼり、新春に芽吹く福寿草を表しました。
中餡は、小豆むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
新年を祝う花で『福を招く縁起の良い花』として親しまれてきた『福寿草』
足元で黄金色に咲く姿は、一番寒い季節なのに暖かさを運んでくれるような気分にさせてくれます。
福寿草の花を煉切餡を使い表しました。
⑤雪南天(ゆきなんてん)
白中割餡包みのうぐいす豆かの子です。
雪の結晶と粉末オブラートをのせて、雪間から見える南天表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
雪の降る風景は『しんしん』と音もなくと言われますが、耳を澄ますと雪の音が聞こえるかのように思われ、神秘的な景色を見せてくれます。
真冬の静かな風景を表現したく、うぐいす豆かの子を使いアクセントとして、南天の赤い実を付けて雪間から見える雪南天を表しました。
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2016年・お正月の上生菓子。
2016年・お正月の上生菓子。
※松の内までのお正月限定販売の上生菓子です。
ご了承くださいませ。
①栄松(さかえまつ)
柚子餡包みの若草色雪平餅です。
小豆色きんとんソボロと大納言かの子豆をのせて『松』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
寒い冬の時期にも関わらず常緑を保つ『松』は、不老長寿のシンボルで” めでたい ”とされてきました。
どんな時期にも常緑を保つ松を若草色雪平餅を使い型を取り、
きんとんソボロと大納言かの子豆をのせて『今年も良いことがありますように・・』
どんな時期にも常緑を保つ松のように『どんな時にも、栄えられますように・・』という繁栄を願い『栄松』を表しました。
②若竹(わかたけ)
白中割餡包みの白手亡かの子豆です。
練切の『竹』を添え、黄色氷餅をかけて、陽射し輝く『若竹』を表しました
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
竹は、古くから『万代』と言われ、強靭な成長力と常緑で力強い姿を見せてくれます。強靭的な成長を遂げる『竹』を白手亡かの子豆を使い、練切でおつくりした『竹』を添えて、黄色氷餅をかけ陽射し眩しく映える『若竹』を表しました。
③福梅(ふくうめ)
薄紅色と白練切のボカシで、紅梅の花をのせて『梅の花』を表しました。中餡は、黄味餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
梅は『子孫繁栄』とされる意味を持つ” めでたい ”木とされ、様々などの花よりも真っ先に春の訪れを知らせてくれます。
香しく咲き、梅は人々に大変親しまれてきました。
春の訪れを知らせてくれる『梅の花』を練切餡を使い型取りし、紅色の紅梅をのせて香り華やぐ『福梅』を表しました。
④丙申(ひのえさる)
小豆色と淡い朱色練切のボカシで『申』を表しました。
中餡は小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
2016年の干支は『申』です。
『申』という字は『樹木の果物が熟して固まっていく様子』を表したものだそうです。
猿という生き物は、森の奥深くを支配する神様だという考え方もあり、猿は木との関係が深い生き物です。
『申』の字の由来とも相性抜群です。
来年の干支である『申』を練切餡を使い、可愛らしく表しました。
⑤お題『人』
2016年の宮中歌会始の御題『人』です。
小豆皮むき餡包みの薯蕷(じょうよ)饅頭です。
大小のハートと紐(ひも)をつけ、金箔を吹き付けて、赤い糸で結ばれた『運命の人』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
2016年の歌会始めのお題は『人』です。
上生菓子で” 人 ”を表すということで色々と考えて『運命の人』といたしました。
『運命の人』と言うと、良き結婚相手と出逢うのが『運命の人』と思われがちですが・・・
様々な出逢い・仕事や趣味・その他など、すべてを含めた色々な良い意味での『運命の人』という意味です。
薯蕷(じょうよ)饅頭を使い、運命の赤い糸を表し、2016年は良き良縁(御縁)に恵まれますようにとの願いを込めて、2016年の歌会始めのお題『人』を表現しました。
※2016年・お正月の上生菓子は、松の内までのお正月限定販売の上生菓子です。
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12月(師走)の上生菓子が決まりました。
12月(師走)の上生菓子。
①聖夜(せいや)
草色きんとんソボロで小倉餡を包み、紅白の新挽粉を散らし、ベルをのせて『クリスマスツリー』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
クリスマスのイベントに欠かせないのが『クリスマスツリー』ですね。
大型店舗はもちろんの事、商店街にある小さなお店にまでもクリスマスツリーが飾ってあり、街中がとても賑やかになって心もウキウキとしてきます。
和菓子でも『クリスマスツリー』を表現したいと思い、きんとんソボロを使って仕上げました。
②水仙花(すいせんか)
白中割餡包みの淡黄色雪平餅です。大納言と、花と葉をのせて『水仙の花』を表しました。
▼コメント
水仙の花は、多くの種類があります。
早咲きは、お正月前から咲きは始め、遅咲きは4月下旬くらいまで咲く品種もあります。
水仙は別名、雪中花とも言い、雪の中で春の訪れを告げてくれます。
淡黄色の雪平餅を使い、陽だまりの中で咲く『水仙の花』を表現しました。
③寒椿(かんつばき)
薄紅色と白煉切餡のボカシで、椿の花を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
寒椿は、その名の通り一番寒い季節の12月頃から2月上旬頃まで咲く花です。
山茶花にも似ていて、見分けがつきにくいのですが八重咲きのとっても可愛らしい花です。
一番寒い季節に咲く『寒椿』を練切餡を使い表現しました。
④サンタクロース
本紅色と白煉切餡のボカシで、聖夜の使者『サンタクロース』を表しました。
中餡は黄味餡です。
▼コメント
12月の上生菓子NO.1で『クリスマスツリー』をお作りしましたが、もうひとつ華やいだクリスマスの商品を増やしたいと思い、煉切餡を使って『サンタクロース』を表現いたしました。
パーティーが終わり・・・
子供達が寝静まった頃に遥か遠い北の国から、トナカイのソリに乗ってやって来ます。
クリスマスの夜。
聖夜の使者『サンタクロース』の上生菓子です。
⑤初雪(はつゆき)
小豆皮むき餡包みの薯蘋(じょうよ)饅頭です。
水色の帯と饅頭に『雪の結晶』の焼印を押して、初雪を表現しました。
▼コメント
11月の上生菓子NO.1で『初氷』をお作りしましたので、氷に続く『初雪』。
関東ではそろそろ初雪の季節ですので『新雪』をイメージしてみました。
薯蘋(じょうよ)饅頭を使い、雪の結晶の焼印を押して、アクセントとして水色の帯を巻きました。
別名、六花・雪の華を表現しました。
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11月(霜月)の新作上生菓子が決まりました。
11月(霜月)の上生菓子。
①宮参り(みやまいり)
草色と黒すり胡麻入りキントンソボロで、小倉餡を包み、銀杏と新挽粉をのせて。
『宮参りの風景』を表してみました。
▼コメント
晩秋から初冬の季節になってくると、子供の成長を祝う『七五三』の行事が思い出されます。
子供たちが着飾って、各地の神社にて参詣します。
健やかな子供の成長を願い詣でた神社の参道の風景を表現したく、きんとんソボロを使い『宮参り』を表しました。
②初氷(はつごおり)
柚子餡包みの白雪平餅です。
上南粉入りの錦玉を流して『初氷』を表しました。
▼コメント
その年の最初に水が凍った状態を『初氷』と言います。
朝陽に輝く初氷は清浄無垢な光をたたえているかに思えます。
また、登校途中の児童が初氷を見つけて、棒でつついたり、恐る恐る足で割ったりする姿は微笑ましいものですね。
冬の到来を告げる『初氷』を雪平餅を使い表現しました。
③山茶花(さざんか)
薄紅色と白煉切のぼかしで、シベを付けて『山茶花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
山茶花の花を見ると、童謡の『たきび』にある歌詞を思い出します。
今年も冬が近づいてきたなと思いますね。
冬の時期は、花の少ない季節なりますが、中秋から初冬にかけて咲く『山茶花』を練切餡を使い、可愛らしく表現しました。
④りんどう
紫色と白煉切のボカシで、シベを付けて『りんどうの花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
▼コメント
りんどうの花は、山や丘陵地の草原に咲く花で、秋の花としては最後に咲く花でもあります。
陽の光を受けて開き、雨の日や夜は閉じると言った習性があり、とても面白い花です。
何年前にも『りんどうの花』を表しましたが、練切餡を使い、今年は少し違った『りんどうの花』を表現しました。
⑤木枯らし(こがらし)
白中割餡包みのトラ豆かの子です。
氷餅で北風を表し、つたの葉を付けて『木枯らし舞う』風景を表しました。
▼コメント
木枯らしは、文字通り『木を枯らす』意味です。
北西の冷たい季節風で、その年の初めての強風を木枯らし1号と言います。
木枯らし1号が吹きぬけると、寂しい気持ちになる反面、これから長い冬に入るという覚悟を決めて気合も入りますね。
冬の到来『木枯らし1号』が吹く風景を表現したく、とら豆かの子を使い仕上げました。
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10月(神無月)の上生菓子が決まりました。
10月(神無月)の上生菓子。
①栗拾い(くりひろい)
小倉餡に半栗を付け、小豆色と白色きんとんソボロで包み、毬栗(いがぐり)を表しました。
▼コメント
秋は色々な食材が出回り始めて『食欲の秋』とも呼ばれます。
中でも、栗は欠かせない食材です。
木に実っていた毬栗(いがぐり)が食べ頃になる頃、茶色身を増し落下します。
秋の栗拾いは、秋の風物詩ですね。
秋の風物詩・・
栗拾いの毬栗(いがぐり)をきんとんソボロを使い、表現しました。
②実りの秋(みのりのあき)
柿餡包みの柿色雪平餅です。
粉末オブラートをまぶし、ヘタを付けて、実った柿を表しました。
▼コメント
8月の上生菓子で『青柿』を表しました。
その後、成長し、たわわに実った秋の柿を表現したく熟した柿をお作りしました。
柿色雪平餅を使い、柿餡を包み粉末オブラートをまぶして、ヘタをつけて仕上げました。
③乱菊(らんぎく)
薄紅色練切餡で、シベを付けて、菊花を表しました。
中餡は小豆皮むき餡です。
▼コメント
菊の花は一年中出回り、季節を問わない花となりました。
しかし、本来の菊花の季節は秋です。
秋は盛大な菊花展が開かれています。
菊は、数多くの品種があり、清々しい香り美しい花。
菊花を煉切餡を使い、長い花びらと短い花びらが入り乱れている姿を表現しました。
④感謝祭(かんしゃさい)
緑色と山吹色練切のぼかしでカボチャを表し、顔焼印を押して、大納言豆を付け『ハロウィンのかぼちゃ』を表しました。
中餡は、かぼちゃ餡です。
▼コメント
夏も終わりに近づくと、色々なお店でハロウィンに関する商品が置かれるようになりますね。
街中も賑やかになり、楽しい気持ちになります。
10月の上生菓子には欠かせなくなりました。
煉切餡を使い、秋の収穫祭のかぼちゃのお化けを表現しました。
⑤紅葉山(もみじやま)
白手割餡包みの白手亡かの子豆です。
朱・黄・草色の氷餅をかけ、楓をつけて美しく色づいた紅葉山を表しました。
▼コメント
秋は昼夜の温度差が厳しくなり、落葉樹の葉は、紅・朱紅・黄色に彩られ、その眺望は絶景で見事なものです。
紅葉山を白手亡かの子豆を使い、三色の氷餅をかけ『楓の葉』を添えてみました。
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9月(長月)の上生菓子が決まりました。
9月(長月)の上生菓子。
①茜空(あかねそら)
黄色と朱紅色きんとんソボロで、小倉餡を包み、氷餅をかけて、初秋の夕暮れ空を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
夕焼けの色彩が最も鮮明となるのは、晩夏から初秋にかけてが一番きれいに見れる時期ではないでしょうか。
夕焼け空に、赤とんぼが飛んでいると壮大な感じもしますが、夏が終わってしまう寂しい気分にもなります。
晩夏から初秋にかけてみられる美しい夕焼け空をキントンを使い、表現しました。
②月夜(つきよ)
柚子餡包みの黒すり胡麻入り雪平餅です。
半栗をのせ、可愛いうさぎを添えて『名月』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
満月は、月に一度巡ってきますが、一年中で最も空が澄み渡り、月が明るく美しく見えるのが9月で『十五夜』という観月の宴などが開かれ、また収穫祭として親しまれています。
空が澄み渡り明るく美しく見える月夜を雪平餅を使い、栗を満月に見立てて表現しました。
③秋桜(こすもす)
薄紅色練切餡で、シベを付けて、秋桜を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
夏の終わりから、秋にかけて咲く秋桜(こすもす)。
花びらが桜の花に似ていて、漢字で書くと『あきさくら』と書きます。
色彩豊富な秋の秋桜畑を見ると、心が癒されますね。
秋の訪れを告げる秋桜を練切餡を使い、可愛らしく表現しました。
④友禅菊(ゆうぜんぎく)
紫色と白練切のボカシで、シベを付けて、友禅菊を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
9月9日は、重陽の節句です。
中国では、菊を浮かべた菊酒を飲み長寿祈願をするそうです。
9月は重陽の節句ですので、今回は友禅染めのように花の色が鮮やかなところから花の名がついた『友禅菊』を練切餡を使い、表現しました。
⑤初秋(はつあき)
白中割餡包みのうぐいす豆かの子です。
白のひもで、澄み切った水の流れを表し、色づきはじめた楓を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
9月に入っても、暑い日が続く昨今。
しかし、朝夕は涼しく感じられるようになり秋が近づいて来たなと思わせます。
野山の草や葉なども、緑から黄色に色づきはじめ、川の水もだんだんと澄みはじめます。
うぐいすかの子豆を使い、初秋の野山の風景を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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