8月(葉月)の上生菓子。
①晩 夏(ばんか)
小倉餡包みの若草色と朱色きんとんソボロです。
錦玉とトンボをのせて、秋の気配を感じる『晩夏』の風景を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
八月は、一年中で最も暑い季節ですね。
しかし下旬ともなると、朝晩は少しずつ空気がひんやりと涼しくなり、秋の気配が感じられます。
少し寂しい気持ちになったり…
夏を惜しむ晩夏の風景を表したくて、若草色と朱紅色きんとんソボロを使い、『初茜=トンボ』を添えて表現しました。
②夏小菊(なつこぎく)
柚子餡包みの白雪平餅に、黄色と朱紅ぼかしの練切を巻いて、菊の焼印を押して『夏の小さな菊』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
菊の花と言えば、やはり秋を思わせる花ですが、6月から8月の暑い季節に開花する種類の菊を『夏菊』と言います。
暑さに負けず、涼しげに咲いている姿は心を癒してくれますね。
夏菊を雪平餅を使い、練切餡を巻いて焼印を押し、菊花をのせて可愛らしく表現しました。
③木 槿(むくげ)
濃淡の紅色と白練切のボカシで、シベを付けて『むくげの花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
むくげの花は、初夏から秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の花を一日中咲かせます。
芙蓉の花と見分けにくく、葉が花より葉が小さいのが『むくげ』です。
韓国の国花であり、朝鮮の語源は『朝に鮮やかに咲く”むくげ”の花』という説もあるそうです。
むくげの花を練切餡を使い表現しました。
④涼やか(すずやか)
水色と白練切餡のぼかしで、水輪を押し、錦玉と青楓をのせて『涼やかに流れる清流』を表しました。
中餡は、黄味餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
夏の暑い時期は、涼を求めて避暑地と呼ばれる高原などに出かけることが多くなると思います。
避暑地には、流れる川のせせらぎの音や緑豊かな涼やかな空気が流れていますね。
上生菓子で、清涼感のある風景を表現したく、練切餡を使い淡雪錦玉をのせて仕上げました。
⑤里桔梗(さとききょう)
小豆皮むき餡包みの薯蕷(じょうよ)饅頭です。
紫色をつけて、焼印を押し『桔梗の花』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
桔梗は、夏から秋にかけて咲く花で『秋の七草』のひとつでもあります。
戦国時代の明智光秀や土衡などの武士に特に好まれ家紋に取り入れられたり、江戸時代には江戸城に『桔梗門』『桔梗の間』などの名前に採用されていました。
由緒正しく、紫色の凛とした綺麗な桔梗の花を薯蕷(じょうよ)饅頭を使い、焼印を押して表現しました。
和菓子職人が丹精込めておつくりいたしました上生菓子でございます。
お茶の席等に是非、お使い下さいませ。
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