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6月(水無月)の上生菓子が決まりました。

6月(水無月)の上生菓子。

 

①紫陽花(あじさい)

20170601

紫・白・薄紅色の三色のきんとんソボロです。

梅餡を包み、錦玉を付けて『紫陽花』を表しました。

石井君

★和菓子職人:石井光一

▼コメント

梅雨の時期にもっとも輝いて咲く花と言えば『紫陽花』です。

雨がシトシトと降っている中に瑞々しく咲く花の姿は風情があり、心和ませてくれます。

紫陽花を三色のきんとんソボロで表し、錦玉を使い『キラリ』と光る雨露を表現しました。

 

②初蛍(はつほたる)

20170602

白中割餡包みの黒ごま入の雪平餅です。

大納言豆で『蛍』、ソボロで『光』を表し、葉をのせて『神秘的な光を放つ蛍』を表しました。

石井君

★和菓子職人:石井光一

▼コメント

夜空を幻想的に舞う蛍の光は、夏の風物詩として親しまれてきましたが、現在では限られた場所でしか見れなくなりました。

しかし、近頃は『蛍を増やそう!』という活動が増えてきて、とても嬉しく思っています。

水の澄んだ場所を増え、蛍が増えてきて、昔のように蛍が見られるようになるといいですね。

夏の風物詩である『蛍』を雪平餅を使い、大納言豆で『蛍』を表現し、きんとんソボロで『光』を表して『初蛍』を表現しました。

 

③百合の花(ゆりのはな)

20170603

薄紅色と白練切餡のボカシで『百合の花』を表しました。

中餡は、小豆皮むき餡です。

石井君

★和菓子職人:石井光一

▼コメント

日本と中国は『百合の宝庫』と言われています。

百合は、咲く姿は大きく反り返って豪快に咲く花です。

また、百合の花は

『立てば芍薬。座れば牡丹。歩く姿は百合の花。』と言われるように、芍薬のように風情があり、牡丹のように華麗で、百合のように清楚という女性の美しさを形容する言葉もあるように、その美しさを例えられています。

美しく咲く百合の花を煉切餡を使い表現しました。

 

④青楓(あおかえで)

20170604

若草色と白煉切のボカシで、涼しげな『青楓』を表しました。

中餡は、小豆皮むき餡です。

石井君

★和菓子職人:石井光一

▼コメント

『楓』というと、秋の植物と思われますが、初夏から梅雨明け頃の楓を『青楓』・『若楓』と言い、若葉は明るく目覚めるばかりで、紅葉の見事さに匹敵する美しさです。

涼しさをも感じさせる『青楓』を練切餡を使い表現しました。

 

 

⑤若鮎(わかあゆ)

20170605

小倉餡包みの大納言かの子豆です。

水色練切餡で『清流』を表し、生き生きと泳ぐ『鮎』をのせました。

石井君

★和菓子職人:石井光一

▼コメント

鮎は姿が良い上に、味も良く珍重される川魚です。

稚魚は、海に下り、春になって岩鮎となり川へ遡上します。

6月1日が、鮎漁の解禁日となり、川には生き生きと泳ぐ鮎が見られ、私たちの心を和ませてくれます。

大納言かの子豆を使い、清流を自由に泳ぐ『若鮎』を表現しました。

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和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。

お茶の席等に是非、お使い下さいませ。

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