2016年・お正月の上生菓子。
2016年・お正月の上生菓子。
※松の内までのお正月限定販売の上生菓子です。
ご了承くださいませ。
①栄松(さかえまつ)
柚子餡包みの若草色雪平餅です。
小豆色きんとんソボロと大納言かの子豆をのせて『松』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
寒い冬の時期にも関わらず常緑を保つ『松』は、不老長寿のシンボルで” めでたい ”とされてきました。
どんな時期にも常緑を保つ松を若草色雪平餅を使い型を取り、
きんとんソボロと大納言かの子豆をのせて『今年も良いことがありますように・・』
どんな時期にも常緑を保つ松のように『どんな時にも、栄えられますように・・』という繁栄を願い『栄松』を表しました。
②若竹(わかたけ)
白中割餡包みの白手亡かの子豆です。
練切の『竹』を添え、黄色氷餅をかけて、陽射し輝く『若竹』を表しました
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
竹は、古くから『万代』と言われ、強靭な成長力と常緑で力強い姿を見せてくれます。強靭的な成長を遂げる『竹』を白手亡かの子豆を使い、練切でおつくりした『竹』を添えて、黄色氷餅をかけ陽射し眩しく映える『若竹』を表しました。
③福梅(ふくうめ)
薄紅色と白練切のボカシで、紅梅の花をのせて『梅の花』を表しました。中餡は、黄味餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
梅は『子孫繁栄』とされる意味を持つ” めでたい ”木とされ、様々などの花よりも真っ先に春の訪れを知らせてくれます。
香しく咲き、梅は人々に大変親しまれてきました。
春の訪れを知らせてくれる『梅の花』を練切餡を使い型取りし、紅色の紅梅をのせて香り華やぐ『福梅』を表しました。
④丙申(ひのえさる)
小豆色と淡い朱色練切のボカシで『申』を表しました。
中餡は小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
2016年の干支は『申』です。
『申』という字は『樹木の果物が熟して固まっていく様子』を表したものだそうです。
猿という生き物は、森の奥深くを支配する神様だという考え方もあり、猿は木との関係が深い生き物です。
『申』の字の由来とも相性抜群です。
来年の干支である『申』を練切餡を使い、可愛らしく表しました。
⑤お題『人』
2016年の宮中歌会始の御題『人』です。
小豆皮むき餡包みの薯蕷(じょうよ)饅頭です。
大小のハートと紐(ひも)をつけ、金箔を吹き付けて、赤い糸で結ばれた『運命の人』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
2016年の歌会始めのお題は『人』です。
上生菓子で” 人 ”を表すということで色々と考えて『運命の人』といたしました。
『運命の人』と言うと、良き結婚相手と出逢うのが『運命の人』と思われがちですが・・・
様々な出逢い・仕事や趣味・その他など、すべてを含めた色々な良い意味での『運命の人』という意味です。
薯蕷(じょうよ)饅頭を使い、運命の赤い糸を表し、2016年は良き良縁(御縁)に恵まれますようにとの願いを込めて、2016年の歌会始めのお題『人』を表現しました。
※2016年・お正月の上生菓子は、松の内までのお正月限定販売の上生菓子です。
ご了承くださいませ。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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