8月(文月)の上生菓子。
①落鮎(おちあゆ)
小倉餡包みの、水色と白煉切のキントンソボロです。
大納言かの子豆と鮎をのせて『戻り鮎』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
春に鮎の稚魚が海から川を遡上し、夏の間に成長して、秋8月下旬から10月頃にかけて産卵のために上流から中流の瀬を目指して川を下ります。
これが『落鮎』『下り鮎』『戻り鮎』という名前になります。
季節によって風情のある鮎をキントンソボロを使い表現してみました。
②青柿(あおがき)
柿餡包みの白雪平餅に、青柿色と白ぼかし練切餡を巻いて、ヘタを付けて『青柿』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
柿は花が咲き終えると、すぐに実を結びはじめ、1カ月のすると青い葉の陰に小さい実がたくさん実ってきます。
柿は本来、秋ですが・・・
青柚子、青楓のように『青柿』も風情があり、とても涼しげです。
季節の先取り、涼しげな青柿を雪平餅を使い、煉切餡を巻いてヘタを付けて表現しました。
③酔芙蓉(すいふよう)
薄紅色と白練切のぼかしで、シベを付けて『酔芙蓉の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
中国では、『芙蓉(ふよう)』のことを『蓮の花』を示すそうです。
よく見てみると似ている所がありますね。
酔芙蓉は、朝は『白』。
午後には『淡紅色』。
夕方から夜になると『紅色』になります。
お酒を飲むと、顔色がだんだん赤みを帯びてくるところから『酔芙蓉』という名前がついたそうです。
練切餡を使い、午後の『淡紅色』の酔芙蓉を表現しました。
④里桔梗(さとききょう)
紫色と白練切餡のボカシで『桔梗の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
秋の七草のひとつである『桔梗』は、秋に花が咲くイメージがありますが、開花時は夏です。
夏の暑い時期に咲く紫色が涼やかにさせてくれます。
毎年8月の上生菓子には欠かせない桔梗の花です。
練切餡を使い、抜型で可愛らしく表現しました。
⑤初茜(はつあかね)
白中割餡包みの白手亡かの子です。
黄色と朱色の氷餅をかけて、秋の気配を感じる『秋茜』を表しました。
★和菓子職人:石井光一
▼コメント
赤とんぼは『秋茜』とも言い、腹から尾が鮮やかな茜色しています。
秋にあると山中の池や湖沼の辺から麓の村へ移動し、水辺に産卵する光景は晩秋まで見られるそうです。
晩夏の風景を表したく思い、白手亡かの子豆を使い、夕焼け空を元気に飛ぶ『秋茜』を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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