2月(如月)の上生菓子。
2月(如月)の上生菓子。
①春めく(はるめく)
若草・薄紅・薄黄色の三色のきんとんソボロで、梅餡を包みました。
段々と暖かくなる様子を表し、『春よ来い!』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一のコメント
2月は『立春』を迎える月ですが、まだまだ寒さが厳しい季節ですね。
そんな寒さの中でも段々と暖かさを感じて、春の訪れに気付かされます。
風景や気候を三色のきんとんソボロを使い『もうすぐ春・・・』という期待感を込めまして、『春めく』を表現しました。
②雪解(ゆきどけ)
白中割餡包みの黒胡麻入り雪平餅です。
うぐいす豆と、白・水色ぼかしの雪輪をのせて『雪解け』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一のコメント
昨年は、関東地方で2月に大雪が降り、雪解けどころではなかったのです。
しかし、例年では暖かな陽射しや風などによって、雪が解けはじめて春待ち遠しくなります。
春を待ち遠しい風景を期待して雪平餅を使い、雪が解けて、芽吹き始めた若草と雪の白から青く澄んだ水色に変わっていく『雪解』を表現しました。
③梅の香(うめのか)
中餡は、小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人:石井光一のコメント
一年を通じて、咲きはじめが早いのが『梅の花』です。
梅の花は気品があり香り高い花です。
埼玉県では、越生の梅林が有名で、何種類もの色々な品種の花が咲き、見る人の心を癒してくれます。
是非、越生の梅林に足を運んでみてはいかがでしょうか。
春の訪れを感じさせてくれる『梅の花』を練切餡を使い、サジ切りという技で『梅の花』を表現しました。
④早わらび(さわらび)
黄味餡に、白と若草色の練切ぼかしを巻き、わらび印を押して、氷餅をかけて『春風とわらび』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一のコメント
わらびは4月から5月頃に葉が丸まって茎の先について出てきます。
この頃に、山菜として収穫され食材として市場に出回ります。
しかし、私は収穫される頃のわらびよりも新芽が芽吹き始めた頃が趣もあり風情があると思います。
黄味餡に練切餡を巻いて『わらびの焼き印』を押して、黄色の氷餅で暖かな風を表し、早わらびを表現しました。
⑤黄水仙(きすいせん)
小倉餡包みの大納言かの子です。
白 と若草色の練切の帯を巻き、水仙の花をのせて『黄水仙』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一のコメント
水仙は、雪の中でも春の訪れを告げてくれるという『別名:雪中花』とも言うそうです。
黄水仙は文字通りに黄色の花弁で、春に咲く遅咲きの水仙です。
黄水仙を大納言かの子豆を使い、若草色の帯で芽吹き始めた新芽を表して『水仙の花』を添えて『黄水仙』を表現しました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
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