1月(睦月)の上生菓子
1月(睦月)の上生菓子
①福寿草(ふくじゅそう)
大納言かの子豆と挽茶色新挽粉をのせて、『福寿草』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
福寿草は、春一番!新年を祝う花で福を招く縁起の良い花として親しまれてきたした。
足元に黄金色に咲く姿は、一番寒い季節なのに暖かさを運んでくるような気持ちにさせてくれます。
黄色キントンソボロを使い、緑の新挽粉で葉を表し、縁起の良い『福寿草』を表しました。
②雪の華(ゆきのはな)
梅餡包みの白雪平餅を、白と水色ぼかしの練切で巻いて、雪の結晶の印と型抜きをのせ、南天を付けて『冬の風景』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
雪は、六角状に結晶するので『六花』とも言われています。
雪が降ると”しんしん”と音もなくと言いますが、物音のしない真夜中に耳を澄ますと雪の音が聞こえるように思え神秘的な風景を見せてくれます。
冬の静かな風景を雪平餅に練切餡を巻いて、アクセントに南天の実をつけて表しました。
③山椿(やまつばき)
薄紅色と白煉切のボカシで『椿の花』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
深緑の葉かげに、ちょこんと顔を出したように咲き、その周辺だけは冷たい木枯らしをも避けて通るかのように、暖かく咲いている姿を見せてくれる椿の花は、とても心が癒されます。
椿の花を煉切餡を使い、葉とシベを付けて表しました。
④春告鳥(うぐいす)
若草色と白煉切のぼかしで『うぐいす』を表しました。
中餡は、小豆皮むき餡です。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
うぐいすの初音は、早春で『梅にうぐいす』と言うように、梅の花が咲き始める頃、人里近くで鳴きはじめます。
さえずりが整うのは、三月くらいですね。
春の深まりとともに、山へ帰って巣作りをはじめます。
早春のうぐいすを煉切餡を使い、今年は羽根を休めている春告鳥(うぐいす)を表しました。
⑤東風(こち)
煉切のひもで暖かな風を表し、梅一厘を咲かせて『初東風(はつこち)』を表しました。
◆和菓子職人:石井光一
★コメント
1月から2月上旬くらいまでは寒さが一番厳しい季節ですが、東からの吹く風は『春の到来』を思わせ、暖かく心を和ませてくれます。
とら豆かの子を使い、煉切のひもで暖かな風『初東風』を表し、梅一輪、咲かせました。
和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。
お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。
お問い合せ
フリーダイヤル
0120-882638
https://www.kuradukuri.jp/mail.php