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6月(水無月)の上生菓子

6月(水無月)の上生菓子

 

 

6月(水無月)の新作上生菓子が決まりました。

 

①雨あがり(あめあがり)

 

20140601

 

小倉餡包みの若草色と白色のキントンソボロです。

 

錦玉を乗せ、雨あがりの風景を表しました。

 

 

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和菓子職人:石井光一

 

◆和菓子職人のコメント

 

6月の季節は、一年の中で雨が最も多く降る梅雨時期に入ります。

 

気温も高くなり、不快感も高まりますが・・・

 

雨があがり、太陽が顔を出し、草や葉についた雨粒が陽の光に輝いている様は、

 

気分も晴れやかにしてくれます。

 

キントンソボロを使い、雨あがりの風景を表現しました。

 

 

②びわ

 

20140602

 

びわ餡包みの雪平餅です。

 

吹きつけで質感を出し『びわの実』を模りました。

 

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和菓子職人:石井光一

 

◆和菓子職人のコメント

 

びわは、5月下旬から6月下旬頃が出荷時期で、初夏を告げる代表的な果物です。

 

花や果実が寒害を受けやすく、温暖な地方でしか栽培出来ませんので

 

千葉県の安房地域が栽培の北限だそうです。

 

雪平餅を使い、初夏のびわを可愛らしく表現しました。

 

 

③蓮花(れんか)

 

20140603

 

薄紅色と白煉切のボカシで『蓮の花』の蕾を模りました。

 

中餡は、小豆皮むき餡です。

 

ishiikun

和菓子職人:石井光一

 

◆和菓子職人のコメント

 

蓮の花は、池・沼・水田などに栽培されていて、盛夏になると水上に花茎を伸ばし、

 

淡紅・白色など、大きな花が開きます。

 

くらづくり本舗・第三工場の近くにある伊佐沼にも立派な花を咲かせてくれます。

 

是非、蓮花が咲く頃に行かれてみてはと言う想いを込めまして、

 

煉切餡を使い、表現しました。

 

 

④四葩の花(よひらのはな)

 

20140604

 

紫色と白練切のボカシで、シベと葉を付けて『紫陽花の花』を表しました。

 

中餡は、小豆皮むき餡です。

 

ishiikun

和菓子職人:石井光一

 

◆和菓子職人のコメント

 

梅雨時期に咲く代表的な花と言えば、紫陽花ですね。

 

紫陽花は、花の色が開花から日が経つに従って徐々に変化します。

 

また、花びらに似た蕚(がく)が4枚であることから、四葩とも呼ばれます。

 

紫陽花の蕚(がく)を練切餡を使い、四葩の花を表現しました。

 

 

⑤せせらぎ

 

20140605

 

白中割餡包みの白手芒かの子です。

 

水色淡雪羹で『せせらぎ』を表し『撫子』の花を添えました。

 

ishiikun

和菓子職人:石井光一

 

◆和菓子職人のコメント

 

梅雨時期は、雨の多季節で、そのような雨の多い季節だからこそ、

 

水量も豊富となり、清らかな水の流れを作ります。

 

涼を求めて川や泉などに行きますと、せせらぎの涼しげな音が聞こえます。

 

白手芒かの子豆を使い、清らかな水の流れを淡雪羹で表し、傍らに

 

撫子の花を添えました。

 

 

和菓子職人が丹精込めた上生菓子でございます。

 

 

お茶の席等に、是非、お使い下さいませ。

 

 

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